ツアーの募集案内情報
「この頃の子供は、わからない」そう言って諦めていませんか?子供の社会を体感する。
家族の絆を大事にしたい。パパ・ママ・じいじ・ばあば 子供目線で街を歩いてみましょう。
- 開催日時
- 2012年 03月 20日(火)10:30
集合:[1部]10:30 [2部]13:45 - 集合場所
- 1部、2部ともにハチ公前
- 会費
- 大人 1,000円 高校生以下 500円 当日徴収(参加費)
*昼食は、別途各自のご負担でお願いします。 - お申し込み
今回のツアーは午前・午後の二本立て。若者の気持ちに近づける、または若者に知ってほしい、をテーマにスポットを選びました。しぶコンで初めて回る場所も盛り沢山。さあ、どうなるかしら・・・。
この日は、ぽかぽか春の到来を背中に感じるお散歩日和でした。午前中で、まだ人出もまばらの渋谷ハチ公前をスタート。地下道にあるバナナ自販機を見学した後は4番出口から地上へ。階段を上ると109が眼前に現れ、壮観です。
ところで、渋谷にもローカルな「お土産」があるって知ってました? ハチ公ソース、ハチ公サブレなどの渋谷でしか買えないお土産が、意外にも駅前すぐのタバコ屋さんで売られています。奥のコーナーをのぞいてみてくださいね。
そして午前中の一大イベント。Flying Booksを訪れ、代官山蔦屋書店のプロデュースも行われた山路和広さんのお話を聞きます。
店内に足を踏み入れると、間接照明の琥珀色に包まれた古書店らしからぬ雰囲気に包まれます。レジはバーカウンターのようになっていて、その中に立つ山路さんはまるでバーテンダーのよう。けれど、ここで出される美酒はカクテルではなくて、この各地から集められた古書の数々になる、というわけです。
山路さんのお話を聞いて驚いたのは、世の中にある本のほとんどが古書店でしか買えないということ。さらに、そのうち古書店で扱える本の数は限られているので、生きている間に見ることさえ叶わない本が文字通り星の数ほどある、わけです。一冊の本との出会いも一つの運命みたいなものなんですね。
Flying Booksの棚の構成の秘密、午後に向かう代官山蔦屋書店の見どころを教えていただき、Flying Booksを後にしました。
次は、Apple Storeで最新機を体験した後、PARCOパート1の6Fにある「Only Free Paper」へ。各地のフリーペーパーだけを集めたユニークなお店です。
店内にフリーペーパーを置くのは無料、ただし「読み物として読めるもの」に限るそうです。西日本の旅情報のフリーペーパーなどもあり、ここに来るだけで全国のローカルなカルチャーまで知ることができそうです。
次はライブハウス屋根裏の前を通り、東急ハンズ前へ。ここでは、ハンズの新スポット「HINT7」を紹介。月貸しの販売スペースや、さっき紹介したハチ公ソースをかけて食べれるカフェスペースもあるんですよ。幅広い年齢層に人気の新スポットとなりそうです。
そして、若者の心を知ろう!と、いまテレビで話題の「金のとりから」をここで試食。スティック状の揚げたての唐揚げにお好みのソースがかけられるのですが…ここではあえてチョコに挑戦…! うーん、甘い…。
午前のコースは終わり、「ほっとデリ」でお昼ご飯。実はここ、日本経済大学の学食スペースなのですが、一般の人でも使用可能なのです。390円で、指定のパックの蓋が閉められるまで詰め放題。さすがに休日の今日は学生の姿はありませんでしたが、平日に行くと心が若返るかも!?
さてさて、今日のコースはここでまだ前半。ツアーは午後に続きます。
お昼ご飯をとった後は、バスに乗って代官山へ移動。
まずは見晴しがいい西郷山公園へ。ちょっと例年よりも遅咲きの河津桜が満開でした。
ここはかつて西郷隆盛の弟・西郷従道の住む邸宅で、三田用水から引いた見事な庭園がありました。ここは目黒区と渋谷区の区境にもなっていますが、その目黒区側のほうには水車もあったそうです。
「王様のレストラン」のロケでも使われたレストラン「マダム・トキ」の前を通りながら代官山蔦屋書店へ。
蔦屋書店の外観には「大きなT」と「小さなT」があること、みなさんお気づきでしたか? 柱のように大きく屋根から地上までに渡る「大きなT」と、そのT字の柱の中に一見網目模様のようにも見える「小さなT」。これには大きなガラス窓という柔らかい空間を前面に出す効果もあるそうです。
ここで、20分の自由時間を使って店内も見学しました。午前中に山路さんから教えてもらったポイントも見て回ります。あった、これこれ。
このカウンターの台座の部分、よく見るとすべて古書でできています。実はこのカウンターは製作当初、いい本をばっさりばっさり断裁して使っているものだから、山路さんが見兼ねて本として生命の終わったものを使ってもらうようにしたんですって。断裁を免れた本も、カウンターとして新しい命を吹き込んでもらった本も、どちらも喜んでることでしょうね。
次はヒルサイドテラスへ。ところで、代官山って建物が低くて、歩いていると解放感があると思いませんか? 建物の主要部分は3Fまで、塀は極力なくして路地同士の繋がり感を作る。これはヒルサイドテラスの設計理念であり、それを実現した建築群が完成するまでには実に25年の歳月がかけられているんです。
25年、子供も立派な大人に成長するだけの年月です。流行が変わり、暮らしが変わり、人も変わっていくような長い歳月をかけて、今の代官山のブランドは熟成し、形作られました。そして、この設計理念は代官山の地主さんたちにも引き継がれました。ヒルサイドテラス周辺では、誰の土地かということは関係なく、地主さんがみなこの設計の「ルール」を守っています。
現在、ヒルサイドテラスは一番初めの建物が作られてから約40年。地元の人のまちづくりへの意識の高さが、今の心地よい代官山の街並みを作っているんですね。
信号を渡って猿楽塚にお参りし、一年中クリスマスのお店の前を通って旧朝倉家住宅へ。今日は一日がかりのツアーだったので、ここでゆったり疲れを癒します。
旧朝倉家住宅は東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎二郎が建てた邸宅。このあたりの区境はこの家のかたちに沿っています。いいお庭を眺めながらしばしのくつろぎタイム。
最後は代官山アドレス・ディセへ行き、イートイン・スペースを使ってお買い物したり休憩したり…。思い思いの時間を過ごしました。
一日歩いてみて、午前と午後違った味わい方ができたでしょうか。
今回は新スポットが多く、スタッフにとっても新鮮なツアーとなりました。ご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした!
「この頃の子供は、わからない」そう言って諦めていませんか?子供の社会を体感する。
家族の絆を大事にしたい。パパ・ママ・じいじ・ばあば 子供目線で街を歩いてみましょう。