10月28日にしぶコン「新発見・隠れ家・ナイトツアー」が開催されました。今回の副タイトルは「アングラ・レトロ・ミステリアスな飲食店めぐり」。ハロウィン直前に、なにやら怪しげな雰囲気です。参加者は、花金のアフターファイブで賑わう渋谷・モヤイ像前に集合。メンバーは3チームに分かれて3店舗を巡り、最後の交流会会場で再び一堂に会します。
それでは早速1軒目へ。一軒目はガード下から一本脇道に入ったところにある「立ち飲み 富士屋本店」です。地下への階段を下りると、そこには思いも寄らない広大な立ち飲み空間が広がっていました。
イメージとしては、回転寿司のカウンターがそのまま立ち飲みとなっているような印象。私たちは壁際のカウンターで乾杯。
「壁と向き合ってお酒を呑むというのも、なんだか思惟的な気分になるね」とは、某ツアーガイドのお言葉。
揚げたてのハムカツは3切れ入って200円。パン粉の歯ごたえの感じられる衣は厚いハムとの相性ばっちり。ついついビールに手が伸びます。
富士屋本店を後にして、2軒目のお店「tokyo salonard cafe: dub」へ。ビルの入り口はこんな感じ。
ところが、一歩足を踏み入れると…。
…あら?
…あらら?
…ビルの入り口からは想像のつかない、渋谷にやってくる女子に人気のありそうなかわいいお店でした。
実はこのお店、「秘密」がもうひとつあります。縦と横の幅がほぼ同じくらいのこの間取り、高めの天井…ちょっと飲食店には珍しくありませんか? それもそのはず、ここはカフェになる前はstrip clubのあった場所なのです。(そう言われてみれば、入り口の観音開きの扉もそれっぽい?)
昔の姿をあれこれ想像しながらサングリア500円を頂きました。席の間隔も広く、開放感のある空間は仲間と語らいながらくつろぐのにもってこいです。
そして、ツアーとしては最後の店舗、喫茶ライオンのもう一歩奥にある「ワイン&幻の焼酎 BAR peace」へ。1階はステンドグラスとランプの灯りが印象的な店内。琥珀色の灯りがこぼれるバーカウンターが更けゆく夜に彩りを添えています。
私たちは2階の個室へ。外から見えていた、外開きの窓が連なる特徴的な窓がよく見えました。
これは昭和の初期にドイツで流行った窓なんだそうです。昭和初期頃と言えば、喫茶ライオンがオープンした時期とも重なります。内装などは新しくなっていますが、建物自体は昔からあるものを大事に使っているのかもしれません。
焼酎とワインのリストはファイルリフィルに細かい字でびっちり! これは全種類制覇しようと思ったら何年もかかってしまいそう。私も今まで聞いたこともなかった「たんこどん」という焼酎/グラス700円をオーダーしました。やがてやってきたのは、深さのあるタンブラーになみなみ注がれたロック。一口飲んでみて、その味の濃さにびっくり。お酒に詳しくない私ですが、それでも「おいしい」ことはわかります。
ああ、2杯目、別のお酒も試してみたい!という気持ちを抑えて、交流会会場の「ラボエム クアリタ 渋谷」へ。
店員さんのエスコートを受けながら店内へ進むと、噴水と池のある迷路のような空間が広がっていました。ちょっと青の洞窟みたいです。
ここで他のチームのメンバーと合流。席は一度チーム毎にならないようにシャッフル。既に入っているアルコールの力や各店舗での短い時間の語り合いが功を奏し、皆さん大いに盛り上がりながら最後の交流会を楽しまれたようでした。そういう私も気がついたら終電の時間が!! 文字通り、時が経つのを忘れて飲み、語りあったツアーとなりました。